プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

こだわる所とスルーする所~メンタルヘルスの観点から

こだわることって、決して悪いことだとは思いません。
すばらしいものをつくりたいというこだわりが、アートになり、目を楽しませてくれるかもしれません。

職人気質もこだわりが大きいですよね。そういう人の仕事は信頼できそうです。

このように、自分にとって大事なこと、人の役に立つかもしれないことにこだわるのはよい結果を生むことが多いのではないかと思います。

何にもこだわらずにいると、ただまわりに流されたり、行き当たりばったりの状態になってしまうかもしれません。こだわりがゼロだと火が消えたようで、ちょっと寂しい気もします。

また、カウンセリング/セラピーで自分の気づきを高めていく中で、過去の出来事をふりかえったり、子供の頃の気持ちを思い出したりすることが、現在のメンタル不調を解消するのに必要なこともあります。こういうことも、人によってはこだわりと思えることもあるでしょう。しかし、これはとても意味のあるこだわりです。しっかり見ていくことで、自分の感情と過去の関係がわかってくるのですから。

反対に、こだわらないほうがいいのはどういうことでしょうか?

それは、「重要ではないこと」です!

つまり「こだわることで、なにかよいものがもたらされるか」がカギとなるのではないでしょうか。

上記の例でも、こだわる時間とエネルギーを費やすことで、何か得るものがある、また望みの結果にならなくでも、何かしら意義がありそうですよね。

しかし、例えば、たまたま立ち寄ったお店の店員さんの態度が悪かったとしましょう。不親切なだけで、別にダメージを被ったわけではありません。そのことをずっと考え続けたりするこだわり、これはあまり必要ではなさそうですよね。その店員さんと一緒に働いているわけでもないし、家族として一緒に住んでいるわけでもありません。ストレスと感じ、ちょっと嫌だな、と思うかもしれないけど、それ以上心に持ち続けているのはあまり意味がないでしょう。こういう時はスルーでいいですね。

小さいことにあまりにもこだわりすぎると、本末転倒になってしまいます。こだわりが自分を縛り、不幸にします。

ですので、こだわりを感じた時に、これは自分にとってよいものをもたらすかな、と考えてみるのが一つの目安になるかもしれません。

 

 

 

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