プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

不要な防御パターンは心の重荷

自分を守る、ということは大事です。必要な時に守れる力はほしいですね。

でも、いつも防御しなくてはと、身構えている状態に利点はあまりありません。

まず、身構える、ということは、緊張することなので、非常に疲れます。心身ともに。

体は常にどこか筋肉が固くなった状態が普通になってしまいます。そして、このような体になると、心も緊張しやすくなります。でも、体だけゆるめようとしても、心で危機感を覚えるとすぐに体の緊張が起こってしまいますので、根本的な解決にはなりません。これは整体などでもよく言われることです。

また、防御的な反応をすると、どうしても人との関係がぎくしゃくしがちです。ほんの小さなことだったのに、あまりに大きな反応が返ってくると、そののちよそよそしくふるまわれることもあるかもしれません。

どのようなことで防御的になりますか?思い出してみましょう。

例えば、人に些細なことを指摘されても、すぐに防御的になり、言い返してしまう。でも後で振り返ると、そんなにむきにならなくてもよかったようなことだった、適当に答えてよいような状況だった、など。

このようなパターンがある場合、注意される、ということにどんな思い出、経験、トラウマがあるか考えてみます。

もしかしたら、親があまりに細かく、間違いを許さないような性格だったかもしれません。それで注意されることにものすごく敏感になり、瞬時に反発を覚えるようになったかもしれません。

このように、自分のパターンがどのようにできたかを探ってみるといいです。

パターンの由来がわかってくると、同じような状況になった時に自分が過剰反応しているのがだんだん見えてきます。そうすると、少しずつ変えていくことができます。

こういう努力は、実りの大きい努力です。なぜなら、自分が楽になっていくわけですから。不要な防御パターンをやめていくということは、もっとリラックスできるようになる、ということです。

普通に外を歩くのに、鎧を着て歩く人はいません。もちろん、どこかで人から危害を受ける確率はゼロではないけれど、そのような低い確率のために、体を消耗させる必要は全くないでしょう。

それと同じように、不要な防御パターンも大きな心の負担、ストレスになります。

自分の欠点だから直す、という発想だと罰ゲームのようで気乗りがしないかもしれません。ですので、楽になりたいから変えてみよう、と思ってやってみることをお勧めします。実際に楽になるのは本当ですから。

 

 

 

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