プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

スピリチュアリティ--ゆだねる存在がいることの安心感

スピリチュアルという言葉でどんなことを思い浮かべますか?

日本では、神秘的なこととか、不思議なこと、奇跡的なことなどに使われることが多いような気がします。

もちろん、そういった意味合いもあります。でも、もともとの意味は、精神的なこと、人間の根本的な在り方、本質、魂のようなものに関することが主な意味です。

物質的と相対するものとして、スピリチュアルがあります。

「人間て、ただ物質的な、身体だけの存在ではないな」と感じたところに、スピリチュアリティはあります。

また、「なぜ私たちは生きているのだろう?どのような意味があるのだろう?」というような疑問に枠組みを与えるのもスピリチュアリティです。

宗教というと、教義をすべて信じ、なんらかの団体に所属しなくてはいけない感があります。反対に、所属しなくても、自分で信じるものを選び心の糧にする、というのがスピリチュアリティです。

ですので、アメリカなどでは「私はスピリチュアルだけど、宗教的ではない」という人がたくさんいます。

つまり、信じるのが困難な教義をかたくなに守ろうとしたり、必ずしも団体に属したりするのではないけれど、自分の人生に必要な精神的部分を、自分に合った形で信じている、ということです。

日本以外の国では、信仰のある人がほとんどです。また、日本でも昔は皆何かしらの信仰を持っていたと思います。つらい時、そうした信仰は大変助けになります。

メンタルヘルスの面からも、信じるものがあると回復しやすくなります。

苦しい時、人は混乱と混沌の中にいます。そんな苦しみの中でも、スピリチュアリティは、生活に秩序を与えてくれます。精神的によりかかれる支えとなり、祈りの対象となります。

その祈りの対象が自分の問題のすべてを解決してくれるとは限らないけれど、祈ることで心が安らかになります。

日々の問いかけに、ひとつひとつ答えてくれるわけではなくても、問いかけられるということ自体、少し気持ちを楽にしてくれます。

今そうした祈りの対象はなくても、これから探していくことはとても意義があることと思います。一番大事なのは好きになれることです。好きになれたら、その神なり仏なりの姿を思い浮かべることに喜びを感じます。すると、思い浮かべることがそのまま瞑想になり、心を落ち着けてくれます。

 

 

 

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