どんな人でも何か感じています。
感情のない人はいません。
感情の強さには個人差があります。
ある人は感情が豊かで、ある人は少し怒りっぽいかもしれません。またある人は、あまり物事に頓着せず、感情の起伏が少ないかもしれません。
でもまるきり感情がないということはありません。
「感情がわかりにくいタイプ」と精神科などで言われる方がいます。
しかし、実際には、そういうタイプがあるのではありません。
人生のどこかの地点で、感情を抑圧する癖がついてしまったということです。
多くの場合が子供の頃です。
感情を表してはいけない状況で育ったり、あまりにもつらいので、感情を感じないようにしていたり、などです。
そうすると、感情は見ないようにしておこう、という無意識の抑圧パターンが心に定着し、感情はないかのようになります。
そして、それがそのまま大人になっても続いてしまうのです。
実際、現在感情がよくわからない、子供の頃の記憶がぼやけていてよく覚えていない、子供の頃の感情も「たぶん○○だったのだろう」などと推測になってしまう、という方は、なにかしら子供の頃に感情を感じてはいけないようなわけがあったことがほとんどです。
いじめなどのトラウマ、厳しすぎる家庭環境、暴力、虐待、などです。
感情を感じない、ということは、ネガティブな感情だけでなく、楽しい感情も感じにくくなるということです。
生活が生き生きと感じられなくなってしまうことでもあります。
なんか無感情だな、と思ったら、少し立ち止まってみるといいですね。
子供の頃に起因した無感情でなくても、ストレスなどで心がいっぱいいっぱいになってしまい、心がシャットダウンして何も感じられないということもあります。