ストレスを抱えていたり、疲れ切っていたり、問題がなかなか解決しなかったり、気分が落ち込んでなおらなかったり、不安が止まらなかったり・・・。そんな状態だと、何もかも投げたしたくなってしまうかもしれません。
投げ出したくなる気持ちは仕方ありません。誰でも嫌になってしまうことはありますから。
その気持ちは認めてあげましょう。
でもその「投げ出したくなる気持ち」がつくり出すものの見方に注意しましょう。
どういうことかというと、人は暗い気持ちの時には、多くの場合、暗い世界を心の中に描いているものです。
そして、その暗い世界は、必ずしも実際の世界ではありません。
つまり、実際の世界よりももっと暗い世界、耐えがたい世界、喜びのない将来を描きがちです。
そのように考えれば考えるほど、さらに暗くなるでしょう。
そして、人によっては絶望してしまうかもしれません。
でも、他の人がその状況を見ると、「確かに大変だし、つらいと思う。でもこれですべてが終わりではない。対処していく方法はあるかもしれないし、解決策や選択肢もまだ他にあるのでは?」と思う事も少なくありません。
自分の気持ちは認めて、受け入れてあげる。でも、つらい気持ちが作り出す、暗い世界と未来に関しては、少し客観的に見てみましょう。
人生の多くの事は、永久に続きません。何か問題があって、解決しなくてはならず苦労しても、そののちにもっと楽な場所にたどり着ける可能性は十分にあります。日々の生活の中で、もう少し楽にできる手立てもあるかもしれません。
「何かできることがあるのでは、よくなる方法があるのでは」と考えられると、少し安心します。可能性の光が見えてきます。暗いだけの視野が広がります。
そして、そういうオープンな状態にあると、実際に解決方法が見つかることも少なくありません。また、解決に地道な努力が必要な時も、自分の可能性を信じることで勇気がもらえたり、頑張れる気力が少し出てくるかもしれません。
メンタルヘルスに関することでは、解決のためにやれることはたくさんあります。諦めてしまってはもったいないですね。