パワハラ、セクハラ、モラハラなど、「ハラスメント」がよく話題になりますね。
相手の領域、バウンダリーを認めない、自分のやりたいように、自分の利益だけ追及する。相手を意志と感情がある人と扱っていない。そういうことだと思います。
こうした「ハラスメント」はリスペクトがない状況でもあります。
そして、相手に対するリスペクトは何か考えてみると、たいていの場合はどのように相手を扱えばいいかわかるのではないでしょうか。
この場合の「リスペクト」は、相手を自分より上にみるということではありません。その人の個人としての自主性を認めてあげるという意味合いです。
それが仕事での関係、親子関係、パートナーとの関係、友人関係など、どのような人間関係でも根本にないと、ゆがんだ関係になってしまう可能性があるかもしれません。
夫婦・カップルでも、やはりリスペクトがなくなってしまっていることが問題となっていることが多いです。
大変さをわかってもらえない。いつもパートナーのコントロールのままになってしまう。やりたいようにやらせてもらえない。ひどい言葉を投げつけられる。理解ある言動がない。冷たい態度を取られる。
こうなってしまう状況の原因は複雑で、少し心理を探ってみることが必要ですが、お互いにリスペクトしあうという合意ができるととてもいいです。ただ、いつもすぐうまくはいくとはかぎりませんが。
でも、まず自分が相手をリスペクトしていない時ってないかな?と考え、自分の側から実行してみることも場合によっては有効です。なぜなら、自分が示したリスペクトに相手がポジティブな反応をして、自分によいものがかえってくる、ということもあるからです。