プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

今あるよいものに感謝する

苦しい時、傷ついている時、自分の目の前にある風景は、どうしても暗く映るものです。

そして、その自分の気持ち、苦しいということは十分に大事にしてあげたいですね。

でも、すべてを暗くとらえる傾向は、歯止めがきかなくなることがあります。

実際以上にネガティブに考えてしまうと、自分自身の描いたネガティブな世界に気おされて、不安感や恐怖感が大きくなることもあります。

今自分が持っているもので、感謝できるものを探してみましょう。

特殊なものである必要はありません。友達や隣の人が持っていなくて、自分だけが持っているというようなものでなくていいのです。

例えば、日本に住んでいれば、他の多くの国にないような安全があります。戦時中ではありませんから、通常の生活を営むことができます。

現在の緊迫した世界情勢を考えれば、日本だっていつか巻き込まれる可能性がありますから、大変貴重ですね。

今なら、少し外を歩けば、桜が咲いているかもしれません。そのような美しいものがあることを喜べますか?

少し時間をとって桜(または他のもの)のもたらす良いエネルギーを感じてみましょう。

他に自分の家族、友達、経験などであってよかったと思えるものはありますか?

もしあれば、そのことを思い出してみましょう。

ポイントは、明らかにポジティブなものを自分がちゃんと認めること。

人生すべてがネガティブと感じ自暴自棄になる、という極端に突き進まないように、少しストップをかけてくれるかもしれません。

「今このようなよいものがあるのだから、我慢しろ」というものではありません。

でも、失ってはじめて私にはこのようによいものがあったんだな、と思う人は結構います。病気になってはじめて普通に動けることが貴重に思えるなどありますね。

失わなくても、一日のほんの数十秒でも、ありがたい、と思えたらすばらしいのではないでしょうか。

つらい気持ち、怒り、悲しみなどの感情を閉じ込めたりする必要はありません。ただ、それと同時に、「悪くないこともある」という感覚をどこかで持っておくと、心の健康に役に立ちます。

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