自分を変えたほうがいい、変えるのがえらい、というのではありません。
でも「どうして自分はこうなのかな?」と悲観してしまうことが誰にでもあるのではないでしょうか。
もし、繰り返し落ち込みの原因となるネガティブなパターンがあるなら、取り組んでみたほうがずっとスッキリします。
見たくないな、と思うものもあるかもしれないけれど、心のどこかで嫌だな、とずっと感じるのも、長期的に見るとかなりなストレスです。自己イメージにも影響しますね。
また、自己イメージが悪くなってくると、自信がなくなったり、不安になりやすくなったりもします。
まず、最初から「もともとの性格」と決めつけないでください。
ネガティブなパターンの多くは過去に植えつけられています。家庭環境や学校でのつらい体験、トラウマ、こうしたものが私たちの感情反応パターンを作ります。
それが長い間繰り返されると、性格に組み込まれてきます。
例えば、「すぐかっとなる」パターンがあったとしましょう。
その場合、セラピーでは、いつ頃からそのパターンが始まったか探っていきます。何かしらの出来事や家庭環境など、要因が見つかってきます。
あまりに親が自分にひどいことばかり言うので、イライラしやすく、かっとするようになったかもしれません。
そうした場合、その時の状況や自分の感情を振り返り、理解し、癒していくことがとても助けとなります。
なぜなら、ただ一生懸命に自分を制しようとしても、このパターンの根底に傷ついた自分の気持ちがあると、パターンを変えるのにどこかで抵抗を感じてしまい、うまくいかないことが多いからです。
(つづく)