自分は反応が敏感すぎるな、と思う事はありますか?
人の言ったことにすぐ強く反応してしまうので、それが問題になったりする。
また、小さなことに心が動いてしまい、不安が大きくなる。
人からよく敏感だね、とよく言われる。
もちろん、生まれつき敏感な性質を持つ人はいます。
でも、セラピーの観点からいうと、すべて生まれつきと考えるのは正解ではありません。
なぜなら、育った環境が私たちの反応パターンを大きく形作るからです。
例えば、親が威圧的で、いつも言われたとおりに間違わないようにやらなくていけなかった。そうすると、「私ミスしてないかな、ちゃんとできているかな」とびくびくするパターンが生まれる。
そのパターンがいろいろな場面で影響し、全体的に敏感すぎる状態となる。
このようなことはとてもよく見受けられます。
生まれつきと考える前に、育った環境で形成されたパターンを探る。そうしていかないと、根本的な解決が難しくなりがちです。
育った環境での傷が癒えていないと、パターンはなかなか治らないのです。
上記のパターンで言えば、親が怖かったトラウマでびくびくした状態が続いているのですから、それを楽にしていかないと敏感すぎる状態はそのままになりがちです。
でも、しっかりパターンを見て、自分の反応の原因がわかってくると、敏感すぎる状態は自然に変わってくるものなのです。つまり、改善は可能ということです。