プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

人の思惑はほおっておく

本当にコントロールできるのは、自分の心だけです。他の人の考えることは止められません。

でも、その単純な事実を受け入れられないと、私たち自身が苦しみます。疑心暗鬼になったり、被害妄想を大きくしたり。

私たちの心は、毎日多くのことを考えていますが、そのすべてが重要ではありません。取るに足らないことや勘違いもたくさんあります。そして、それは私たちの周りにいる人も同じです。すべてを知る必要はありません。

常に人の考えを読もう、読もう、とすると、大きな不安にとらわれてしまいます。威圧的な親を持った場合、常に人の顔色をうかがう傾向ができてしまいますが、そうするとアテンションがどうしても自分の外に向きがちです。そのため、自分の力がそがれてしまいます。

過去のトラウマは、きちんと解消していけば、人の反応を不安に思う気持ちはなくなっていきます。しかし、解消していく間、人の思念を探ろうとする心の動きを見つめて、自分を落ち着かせ、人のことをほおっておくことも時には必要です。

心が鎮まれば鎮まるほど、必要なこと、知るべきことは見えてきます。