心の問題や人間関係など様々な状況で、安心感は非常に大きな価値を持っています。
家で居場所がない。
パートナーとの問題が絶えない。
上司にいつ怒られるか、びくびくしている。
人に見られ、批判されているようで、外出するのが怖い。
衝動買いが止まらない。
落ち込んだ気持ちが治らない。
このような問題、心の症状で何があったらよくなるか。それが「安心感」だと思います。
それなら、どのように安心感をつくっていけるか、引き出せるか。
それが、一つの見方としては、セラピーの目標であると感じます。
また、「自分が安心感を求めていて、それが今ない状態なのだ、だから症状、問題がある」とはっきり認識することが、自分の状態を管理する大きな助けとなります。
例えば、衝動買いが止まらなくて困っているとします。
そのウラには、いろいろな心配事で不安がいっぱい、という状況があるかもしれない。そして、買うとその不安感が少し和らぐので、つい衝動的に買い続けてしまう、という理由が隠れているかもしれません。
それであれば、その不安感を軽減解消するワークをし、安心感を作り出していければ、買い物依存はおさまっていくと考えられるでしょう。
私たちは幸福や興奮を求めがちですが、ひとを真に支えてくれているのは安心感ではないでしょうか。