プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

「精神・心の問題=病気」と決めつけることの弊害

何か少しでも心の問題があると、病気?と考える人は多いと思います。

もちろん、もし大きな症状がある場合、病名がつくことで周りの理解を得られるというメリットはあります。

でもそれ以外の状況では、あまり病気と考えすぎない方がいいと思います。

病気、と思うことで不安が増すことがよくあります。

また、病気かも、と心のどこかで思っていると、怖くて知りたくない気持ちが増して、逆に対処が遅くなることもあります。

実際多くの人が、病気かな、と思い、それにより不安と恐怖心を感じながら何年も過ごすことはよくあります。

まずいろいろな心の問題を抱えながら生きていくのが人生だということを理解しましょう。つまり誰もが程度の差はあれ、様々な精神症状を経験するのが普通なのです。

その一つ一つを、「病気、病気」と言ってしまうと、自己イメージや自信にも影響します。さらに症状が重くなり、暗い気分になる可能性だってあります。なぜなら、心の病気というと、簡単には治らないイメージだったり、普通の人と違うかのようなニュアンスが込められることもあるからです。

それではどう考えればいいのでしょうか?

「誰でも経験するかもしれない人生における困難で、こういう心の問題・症状があらわれているのだな」などとと考えるのがよいのではないかと思います。

問題・症状は取り組む必要があること。でも、よくなることは十分に可能だし、何よりもそのような問題があることを恥ずかしく思ったり、引け目に感じる必要はありません。

こうした問題があるごとに真剣に取り組んでいくと、人生は徐々に楽になっていきます。また、乗り越えるごとに新たな強さを獲得することができます。人として視野も広くなってきます。

 

 

 

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