プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

価値がある存在としての"自分"

一番つらい事の一つに、「自分に価値がないと感じること」があると思います。

いじめなどのトラウマも、心の奥に強く「私って価値がないのでは」という思いを焼きつけるからつらいのではないでしょうか。

何かしらネガティブなことを人に言われ続けたことで、自分に価値を感じられない、という経験をすることもあるでしょう。

そのような思いが根底にあると、何をやっても身が入らない、気分が滅入ったまま、将来に希望を持てない、などということが起こりがちです。

漠然と、もうすでに諦めてしまっている感じ。そして、諦めてしまっている自分が好きになれない、などの悪循環。

まず最初に私たちが理解しなくてはいけないのは、価値がない人はいないこと。

そして、ここでいう価値とは、能力や外見で測られるようなものではなく、生きているもののすべてが持ついのちが貴いものであるから、ということ。

自分に価値を感じないと、そのようなことはきれいごとだよ、と思うかもしれません。

確かに世渡り的に考えたら、何らかの能力があるほうがいい、ということになるでしょう。でもここではそれを価値と呼んでいるのではありません。

例えば猫好きの人が弱った猫や人に慣れない猫を見て、この猫は価値がないな、とは思わないでしょう。まずすべての猫に価値があった上で、いろいろな個体差がある。そういう風に考えるでしょう。

人に関しても同じです。まず価値がある存在と考えた上で、いろいろな個人差や状況の差があるととらえる。つまり、価値の問題ではなく、状況や個性の違い。もちろん生きていく上では状況の差で苦しみは生まれますから、私たちにこの「差」が影響してくるのは確かです。でも、まず自分に価値を認めることで、心はずっと安らぐはずです。

 

 

 

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