生きづらさ、というのはよく聞く言葉ですね。
誰でも生きていくのって困難だな、と思う時はあると思います。人生には大変なことがたくさんありますから。
でも、この「生きづらさ」という言葉、少し難点があるかな、とも感じます。
私だけの感覚かもしれませんが、生きづらさ、という言葉で問題全体を表現してしまうと、人生そのものに対してのあきらめと、何もできないという無力感が強まるような気がします。
苦しみ、困難の中で、つらくてもうどうにもできない、解決が見えない、ずっと苦しみが続くように思える、ということはもちろんあります。そのような時の気持ちは大切にしてください。
でも、そこで、実際に解決の道がゼロかのように感じてしまっては、さらに気持ちが落ち込み、精神的に悪化することもあります。
まず、何が生きづらくしているのか、具体的に考えてみましょう。
例えば、パートナーとの不和、職場でのパワハラ、仕事が嫌で仕方がない、子供の問題、健康がすぐれない、などがあるかもしれません。
つまり、生きづらい、ということの裏には、五つの要素があるということです。
具体的に問題がわかると、一つ一つ、その改善策も考えることが出来ます。
そして、改善策があるかもと感じ、または改善方法を考えてみる、という時点で、ただ生きづらく、無力に感じる状態から少し脱しています。
実際には、ただ具体的に話してみるだけで、自分の中で問題に対する自分の気持ちが整理させ、問題自体は全く変わっていないのに、楽になった気がすることはよくあります。
なんとなく生きづらいと思うより、具体的に何が問題なのか探って、言葉にすることで、自分に力が少し戻ってきます。