プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

平穏な状態に心を戻そう

心の奥には、必ず平穏で静かな状態がベースにあります。

そこへすぐ、楽に到達できないとしても、誰にでも間違いなくあります。

完全な安らぎではなくとも、近くに行こうとするだけでも大きな価値があります。

状況によっては、幸福感、喜びなども一緒に感じられるかもしれません。

どうやったらその場所に行けるか。

それが私が行うセラピーの目的と思っています。

皆、穏やかな状態に心を戻したいとどこかで思っているはず。心の苦しみから逃れるということは、静かな喜びを感じられるということ。

それを癒しと呼んだり、治療と呼んだりしているだけで、方向は同じでしょう。

人として、これを感じられるかどうかが、真のクオリティ・オブ・ライフの1つなのではないかと思います。

自分の外のものから得られる幸福は、それはそれでよいものです。

でも、いつもあるわけではないし、時には依存状態を招きかねません。

また、他の人が持っているものを自分が持っていなかったり、自分が持っているものを他の人が持っていなかったり、個人差も大きいものです。

ですから、心の中に、平穏な状態を見出していけると、自分の中にいつもある宝物のようになります。

たとえ何もなくなってしまったとしても、自分にはその宝物がある。

「国破れて山河在り」ということわざがありますが、それに近い感覚かもしれません。

平常心という言葉がありますが、ここではあえてそれを使いませんでした。

なぜなら少し無味乾燥に感じるから。そして、歯を食いしばって一生懸命感情にとらわれないようにしてるようにも思えるから。単に個人的な印象であるだけですが。

ここで私が言おうとしている平穏は、力を抜き、頑張らずに、感情にとらわれまいとする努力も手放し、無駄なものがなくなったところにある楽な心です。

楽は楽しいにつながります。そして、そのような心は、多くの可能性に満ちています。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村