プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

自分というアイデンティティ

普段、あまりアイデンティティなどということを聞いたり、考えたりしないと思います。

でもこれは、私たちのメンタルヘルスを健康に保つ上で、とても大事なもの。

アイデンティティとは、「自分が自分である」という個性、意識、あり方、のことです。自分が思っている、「私はこういう人」というイメージ。

私たちが人から悪い影響を受けたり、トラウマで傷ついたりする時、アイデンティティもやはり傷ついてしまいます。

以前出来たことができなくなってしまっても、アイデンティティに影響があります。

例えば、自分が「このくらいは簡単にできるよな」と思っていたことが上手くいかずに、逆に上司に怒られたり。

そうすると、自分って何なのだろう?こんなできないのが私なのかな?と落ち込んでしまったりするかもしれません。

今まで持っていたアイデンティティと、起こった状況が一致しなくなってしまうから、どう考えていいかわからなくなったりします。

混乱したり、葛藤したり。

でも大丈夫。

自分の傷ついた気持ちによりそって癒してあげれば、楽になっていきます。

アイデンティティをあまりにも強固に持ちすぎると傷も大きくなります。

スポーツ選手が不調で挫折してなかなか立ち直れなかったりするケースがあるのも、そのような理由があります。できて当たり前というアイデンティティだときついですね。

アイデンティティは状況に応じて、年齢によって変化していくもの。

失敗したり、できないことがあったり、悲しいことがあったりしても、丸ごと受け入れる。

すべて人生にはつきものです。

そうしたものを排除せず、「失敗する私、うまくいかない私、落ち込んでいる私」も温かく迎えてあげる。

そうすることにより、アイデンティティが柔軟なものとなり、傷つきも早く治ります。

また、失敗は決してネガティブなことではありません。それを乗り越えることで、人生経験が豊かになり、強さが生まれます。対処している時は困難ではあっても、後に得るものは必ずあります。

 

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