ありのままでいい、自然でいいんだよ、とはよく聞く言葉です。
そんな言葉を聞いた後は感動してちょっと癒される。癒されて肩の力が抜ける。
でも、その状態続きますか?それだけで自然な自分にずっとなれますか?
その瞬間には楽になったような気がするけど、またすぐいつものストレスパターンに戻ってしまう。こういうことがよくありませんか?
どうしてでしょうか。
なぜなら、ありのままって、本当に難しいからです!
ありのままっていうのだから、簡単なはずと思い、なぜ自分にできないのか悩んで自己嫌悪になる人もいます。さらに悩み抱えてしまいますね!
まず人のこころとは、多くの観念でできているものと理解してください。親の考え、世間の考え、トラウマ反応、感情、怖れ。こうしたものが常に心の中にうずまき、覆っているのです。
時々その覆いがはずれると、自然になる。でもまたすぐに覆われてしまう。
そして、こうしたものが少なければ少ないほど、はた目からは自然に見えるのです。
ですから、どうしたらいいのかというと、これらの感情、トラウマ、親の影響などのブロックを解消してしまえばいいということになる。
その方が、一生懸命、ただ自然に、ありのままに、と努力するより効果があります。
さらに言えば、自分のこころと向き合わずにただ、ありのまま、自然といっても、ほとんどの場合表面的なものであることが多く、小さなことで崩れてしまう。
こういうことに取り組むのも、セラピーでのワークです。