プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

未来はいい意味でも予測できない

人の心は、現在の状況に引きずられるものです。

今が苦しいと、その状態が未来永劫、ずっと続くように感じられたりもします。

現在だけでなく、将来も同じ苦しさなのかと想像すると、心がどんよりしてしまいますね。苦しさが増すかのようです。

でもここで思い出しておきたいのは、現在の状況が悪くても、未来がやはり悪いとは限らない、ということです。

文章にしてみると当たり前に感じますが、実際に自分が大変な思いをしていると、いつも心のどこかで悪い未来予測をしていることがほとんどです。

そして、そのために、行き詰まってしまい、人生を悲観したり、諦めてしまうこともあります。

人間万事塞翁が馬」ということわざがあります。

中国の故事にもとづき、よい出来事が悪いものをもたらしたり、反対に悪い出来事がよいものをもたらしたり、人生の幸不幸は予測が難しいことを示しているものです。

私はこれをとてもいいことわざと思っています。なぜなら、私自身、悪い出来事が結果的に自分の人生を良い方向に定めてくれたり、得難い人との縁に導いてくれたことがあるからです。

もちろん、すべての悪いことがよいものを連れてきてくれるとはかぎりません。

でも、人生というのは、悪い状態から好転することもあるのだな、と理解しておくことはとても大切です。

現在苦しく感じている人が未来を考えた時、「必ずしも真っ黒ではないかも」と少し思えるかもしれません。

少しでも思えるか、それとも全く思えないかは、大きな差です。

それにより、気分も変わってきます。

少しでも気持ちに余裕ができることは、大変助けになります。

余裕がないと、解決する道があっても気づかなかったり、やる気もおきないかもしれません。

ぜひこのような視野でものを見ることを忘れないでください。

 

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