異性との関係にも親との関係の影響がけっこうあります。
例えば、ものすごく権威主義的な父親を持った女性は、自分とパートナーとの関係も同じようになるのだな、とどこかで感じていることがあるかもしれません。
そして、権威主義的な人と一緒にいることに慣れているあまり、無意識にそうしたタイプの人を引き寄せてしまうこともあります。
過干渉な母親がいる男性は、付き合っている女性などからいろいろ聞かれたりすると、イライラしたり、怒ってしまったりするかもしれません。
このようなことのもともとの原因、つまり親との関係を見ていかないと、根本的な解決は難しくなります。
逆に親とどういう関係だったか自分ではっきり認識すれば、
上記の女性の場合は、すべての男性が権威主義的でないことを真に理解し、もっと積極的に自分を出せるようになってくるかもしれません。
また、上記の男性の場合には、自分のパートナーが何か聞きたがったり、もっとコミュニケーションを求めることは、必ずしも干渉やコントロールではない、ということが理解できてくるかもしれません。
親との関係のパターンを知ることで、無意識に信じ込んでいることが何かわかってきます。
そうすると、私たちの衝動も、そうした固定観念に端を発しているかもしれない、ということもおのずと想像がついてきます。
固定観念から自分が自由になっていきます。