プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

過去への後悔と未来への不安は簡単に手放せる?


f:id:unblockenergy:20240421151521j:image

SNSで見かけた言葉で、すぐ手放したいものとして、「過去への後悔と未来への不安」とありました。

そうすれば、「今」に集中できるから。

もっともな話です。

でも実際にそんなに簡単に手放せるものなのでしょうか?

自分の心をよく観察してみると、驚くほどいろいろな考えが、絶えず渦巻いています。

若い頃、初めて仏教の瞑想の合宿に参加した時、参加者は皆自分の考えの多さ、とりとめのなさに驚愕しました。バカバカしいように感じるものも結構あり、ある人は「漫画みたい」と笑っていました。

人の心ってそういうものなんです。

そして、そのとどまるところを知らない流れのような思考や感情をコントロールすることは非常に難しいのです。

本当によく心を観察してみると、表向きは手放したかのように思っていること、思おうとしてることでも、実際にはまだまだ乗り越えてないことってかなりあります。

過去のことが気になって、頻繁に心をよぎっているのに、力で封印しようと延々と攻防を続けることは、早く乗り越えることにつながりません。

本当に手放す、乗り越えるための近道は、正直に自分の気持ちを認めること。

後悔なら、後悔していることをしっかり認める。その事項に関するさまざまな感情、例えば悲しみや怒り、傷ついた気持ち、孤独感、喪失感などに気づいてあげる。

なぜこれが大事かというと、気づいてあげないから、心の奥のどこかにいつも後悔が隠れていて、そのことが終わらない、乗り越えられないのです。

それだけでなく、自己イメージを傷つけたり、負い目に思ったりすることも少なくありません。

気づいてあげて、悲しむなら悲しみ、怒るなら怒り、そのプロセスを減ると、ずっと楽になるし、過去の事柄に苛まれることが自然と少なくなってきます。

また、後悔が、人生における学びへと変わっていくかもしれません。

そして、未来は過去と深いかかわりがあります。なぜなら、未来への不安の多くは、過去にあったネガティブなことに起因しています。つらい過去があったら、未来もつらいのだろうな、と怖くなりがちですよね。

それを力で押しとどめようとするよりも、やはり過去の事柄に向き合い、わだかまりを解消すれば、自然と未来も少し楽観的に思えるものです。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

 

 

 

弱ってることを感じても「弱気」になりすぎないように注意!


f:id:unblockenergy:20240410172014j:image

心の癒やし、回復には、自分の傷ついた部分を見てあげることが大事になります。

体の傷でも、傷を認識せずに治すということはあまりないと思いますが、それと同じです。

心の傷では、基本的に気持ち、感情を見ていくことになります。それが傷の現れる場所ですので。

そして、見ていく過程で、心はとても楽になっていきます。

でも、ここでよくクライアントさんが感じるのは、自分がちょっと弱く感じるということ。

つまり、それまで強がっていたのを取り払ってしまい、恐怖心や不安感を認めると、自分が弱くなったかのように感じられるのです。

実際には以前より弱くなったわけではありません。

体で言えば、気をはっている時には感じなかった痛みが、ほっとしてリラックスした時に感じられ、こんなに我慢していたんだな、とわかるようなものです。本当はわかるまえから、弱ってはいたのです。

でも、ここで気をつけなくてはいけないのは、自分て弱い人間なんだな、と悲観的になったり、落ち込んだりしてしまうことです。

弱っているのを感じることは、治癒の過程です。

いろいろなつらい感情を認め、心の中から放出していくと、最初のうちは少し敏感に感じるものですが、その後徐々に健康的になっていきます。

健康的とは、強くなるということです。

治癒の過程を経た先には、自然な強さがあるのです。

この強さは、見せかけの強さや、プレッシャーをかけて叩いて強くするようなものではありません。

また、勝ち負けの強さでもありません。

癒されば、元気になるので、普通に強くなるのです。

ですから、最終的には強さが現れることを知って、悲観しないことが大切です。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

今あるよいものに感謝する

苦しい時、傷ついている時、自分の目の前にある風景は、どうしても暗く映るものです。

そして、その自分の気持ち、苦しいということは十分に大事にしてあげたいですね。

でも、すべてを暗くとらえる傾向は、歯止めがきかなくなることがあります。

実際以上にネガティブに考えてしまうと、自分自身の描いたネガティブな世界に気おされて、不安感や恐怖感が大きくなることもあります。

今自分が持っているもので、感謝できるものを探してみましょう。

特殊なものである必要はありません。友達や隣の人が持っていなくて、自分だけが持っているというようなものでなくていいのです。

例えば、日本に住んでいれば、他の多くの国にないような安全があります。戦時中ではありませんから、通常の生活を営むことができます。

現在の緊迫した世界情勢を考えれば、日本だっていつか巻き込まれる可能性がありますから、大変貴重ですね。

今なら、少し外を歩けば、桜が咲いているかもしれません。そのような美しいものがあることを喜べますか?

少し時間をとって桜(または他のもの)のもたらす良いエネルギーを感じてみましょう。

他に自分の家族、友達、経験などであってよかったと思えるものはありますか?

もしあれば、そのことを思い出してみましょう。

ポイントは、明らかにポジティブなものを自分がちゃんと認めること。

人生すべてがネガティブと感じ自暴自棄になる、という極端に突き進まないように、少しストップをかけてくれるかもしれません。

「今このようなよいものがあるのだから、我慢しろ」というものではありません。

でも、失ってはじめて私にはこのようによいものがあったんだな、と思う人は結構います。病気になってはじめて普通に動けることが貴重に思えるなどありますね。

失わなくても、一日のほんの数十秒でも、ありがたい、と思えたらすばらしいのではないでしょうか。

つらい気持ち、怒り、悲しみなどの感情を閉じ込めたりする必要はありません。ただ、それと同時に、「悪くないこともある」という感覚をどこかで持っておくと、心の健康に役に立ちます。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

真面目であることの利点

f:id:unblockenergy:20220218211943j:plain

真面目っていいことなのか、悪いことなのか。

資質としてはいいもののはずですが、時々ネガティブに使われる感じもあります。

「真面目すぎる」と批判的に言われたりなどで、真面目という言葉にひどく敏感になってしまう人もいます。

でもこの真面目さって、問題意識だったりする時もあるんです。

例えば気にかかっていること、解決したいと願うこと。

こういうものを友達に打ち明けたりして、真面目だね、といわれてしまうかもしれません。

でも、それは見方の違いであり、実際には心をよく見つめると、いろいろ目についてしまうのです。

真面目すぎる、と言われて悩んでいる方の中に、大変鋭い感性を持たれている方も少なくありません。

そういう方と話していると、真面目に自分を見てごまかさないところが、心の癒しに非常に役立つな、と実感します。

他の人が見ないようにしてしまうことも、真面目だから目をそらせない。

真面目だから、心理療法のワークも着々と行ってくれる。

その結果、最初は精神的にすごく弱っていたのに、自分を知り、傷を治していくことで、最後には周りの人よりもずっと強くなる、などということも少なくありません。

どのような個性も、必ず良い点、強みになる側面があります。要はそれをうまく引き出していくことですね。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

 

 

 

誰にでもトラウマがある

誰にでも何らかのトラウマはあります。

気づいているものもあれば、気づいていないものもあるかもしれません。

このくらい誰でもあるのでは、と思っても、深く傷ついたり、長い間つらい思いをしたら、やはりトラウマです。

ただ、トラウマの種類や度合いが違うだけです。

傷あとは私たちの考え方、人生における態度、人とのかかわり方に大きな影響を与えます。

こんなことくらいなぜ乗り越えられないの?と自分を責めてしまったり、トラウマを無視することは、心の大きな負担になります。

否定して、ないかのように扱うことはよくあることです。

短期的には仕方がないことがあっても、長期的にはそのままにしておくことは、心理的ブロックを作り出し、自分の可能性を大きくせばめることにもなりかねません。

また、いつの間にかトラウマの不安反応が固定化してしまうこともあります。

あたたかさと愛を持ってトラウマを見つめましょう。対処すれば必ず軽減できるものです。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

 

 

肩の力を抜く、緊張を手放す

心の問題でも、ストレスでも、何か取り組んでいるとでも、答えが出ない時には、一回肩の力を抜いてみましょう。

力を抜く、ということは緊張を手放すということです。

ですから、決してパワーがなくなることではありません。

むしろ、緊張に使われているエネルギーが戻ってくるということです。

考えすぎているのをゆるめましょう。

考えても答えが出ない時には、まず考えることを手放しましょう。

物事に取り組んでいる時、私たちの思考は同じところをぐるぐる回りがちで、新鮮な見方が出来なくなる傾向にあります。

そんな時、考えをゆるめて、手放すと、ずっとオープンな気持ちになります。

物事の見え方が違ってきます。

力を抜く、思考を手放す、ということは、リセットすることです。

このリセットなしでは、緊張感が高まり、消耗するだけで、だんだん得るものがなくなってしまいます。

このような状態になっているな、と感じたら、力を抜くことをぜひ思い出してください。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

 

 

ネガティブなパターンは変えられる 2

パターンを直すコツは、まず一つに目標を絞ることです。

あれもこれも、とやろうとしてしまうと、難しくなってしまって、結局やめてしまうことが結構あります。

例えば、自分の家族に感情的に反応してしまうパターンを直したい場合、それだけにフォーカスします。

一回で完璧にやれなくても大丈夫です。

というか、失敗なしに完璧にできるということはなかなかありません。

失敗しても、それが変えていく過程で起こってくる当たり前のことと考え、諦めないでください。

たくさんの人が自分の癖を変えようとしても、すぐにうまくいかず、諦めてしまいます。

それが俗に、性格は直らない、と言われるゆえんです。

実際には直らないものではないのですが、時間をかければ変えていくことが出来ることを途中でやめてしまっているのです。

最低でも2,3か月くらいかかると思ってください。

そこまでかからないかもしれません。

でも、気持ち的にそのくらいの余裕を持ってください。

自分のパターンを「自分」と思ってしまうと、失敗した時に落ち込んでしまいます。

そうではなくて、ただのパターンと、自分と切り離して考えることが役立ちます。

そして、もし自分のパターンが、例えばトラウマや育った環境から来たものだったら、そのことを認識しましょう。

そこで自分に対する温かい気持ち、いたわりの気持ちを持ちましょう。それが変えたい、変えられる、と思える原動力となります。

パターンを変えるのに最初のうち失敗しても、自分をおおらかな目で見つめてあげると、余裕ができて、物事がよい方に進みます。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村