「自己肯定感」ってよく聞く言葉です。
自己肯定感が低いとよくない、とか自己肯定感を高くすると幸福感が増すとか、自在にコントロールできるかのような、単純な話になっていることがほとんどだと思います。
そして、自己肯定感が、どうしても高くならないので、それでさらに落ち込む人もいる。
実際にはそれほど簡単な事ではないのです、この自己肯定感。そして、ただこれをもとめて努力しても、あまり成果がなかったり、表面的の肯定感で心に根付いていないものだったりすることもしばしば。
なぜ簡単な事ではないのか?
それは、自分を肯定できないということのウラ側には、いろいろな心理的要素があるからなのです。
つまり、なにかしらの原因があることが多いということ。
例えば、子供の頃から親にバカだ、バカだ、と言われてきたら、自己肯定感高くなりますか?
ひどいいじめにあっていたら、自己肯定感高くなりますか?
トラウマが自己肯定感を非常に低くすることはよくあることです。そして、トラウマを解消していけば、自己肯定感は自然とついてくる。
逆に、トラウマがあるのに、自己肯定感だけをあげようとしても、なかなか変わらずにストレスになることもある。
このように、一口に自己肯定感の低さと言っても、その人のヒストリーによって、原因は千差万別なのです。
こういうことを紐解いていくのもサイコセラピー(心理療法/カウンセリング)の大きな大きな役目です。気づかなかったことに気づき、気づくことで、つぼみが自然と花開くように変わっていく。心の苦しみはつらいけど、自分の未知の部分を知り、楽になっていくのって結構面白いですよ!