プシケの庭

心を癒し、真に自分らしくあるための、セルフ・アウェアネス覚書

過去を振り返るのは悪いこと?

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過去を引きずる、という言葉があります。基本的にネガティブな意味合いがありますね。早く断ちきれ、というような。

でも、人の心を本当によく観察すると、私たちの心は過去からのいろいろな出来事に影響され、複雑に絡み合い、どこかで過去の出来事に対する思いが続いています。それが当たり前。

そして、当たり前なことをネガティブにとらえても、自分への重荷になるばかりで心がさらに暗くなります。

だからといって、当たり前に起こることを、そのまま放置せず、過去の出来事に折り合いをつけたり、影響を解消していこうとするのがセラピーです。

なぜ過去に影響されるかというと、その事柄がショックで心に焼き付いていたり、受け入れられずに未消化だったりしているからです。

誰にでも起こることですから、まずそれをごく自然に起こることとして認めてあげる。

その上で、ショックを癒し、出来事への理解や振り返り、感情のリリースをしていくことがとても役に立つのです。

つまり、その事柄を「(無理にではなく、自然に)終わりにする」「消化していく」のです。

 そうすることで、スパルタ式に無理やり乗り越えるのではなく、結果的に「乗り越える」ということが起こるのです。

 すると、食べ物と同じように、その人の血となり肉となり、新たな強さとなります。